30代の右往左往を振り返って思ったこと / Staff Satoko
Mar 15, 2024振り返ると、30代はずっと右往左往していたように思います。
うつ状態から突入した30代前半はずっと「自分は何がしたいのか?」を探していました。
心から燃えていたはずの広告の仕事だったけれど、本当にしたいことなのか、よくわからなくなっていました。
他にしたい仕事があるのか? それとも、自分が思っているほどコピーライターとしての才能はないことを自覚して失望しただけか?
その頃、植物療法を知って、「これだ!」とピンときて学んで資格を取ったけれど、実際に活動を始めてみると、何かが(その時の自分にとっては)違うという違和感が拭えず、広告の仕事もセラピストの仕事もどっちも中途半端…。
結婚したいと思っていたけれど、好きな人とは結婚できそうになく、じゃあ、そんなに好きでない人でもいいから結婚したいかというとそうじゃないなぁと思っていました。
でも、突き詰めていくと、結婚もしていない、子どももいない女は一人前でないというような隠れた信念があって結婚したいと思っているだけなんじゃないか?
仕事で一人前になれないから、結婚に逃げたいだけじゃないか?
そんなふうに、自分が「〜したい」と感じることが、本当に自分のしたいことなのか、周りの影響を受けてそう思っていると勘違いしているだけなのかがわからなくて、大混乱。
だから、やりたいことをやってみては、「違った!」とまた戻ってきて、またやりたいことをやってみては「これじゃない!」と立ち止まり…ということを繰り返していたんです。
30代半ばで、好きだった人と結婚して、恋愛に関しての迷走は終わるのですが、仕事にかんしては道を探し続けていました。
その後、前夫が亡くなって、わたしはまたも彷徨い歩くことになります。
わたしは、何がやりたいんだろう???
今回のSpirit of a WomanのYouTube動画はその頃の話。
わたしの話を聞いた滝口いず美ちゃんが、「でも、その無駄が必要じゃなかった?」というとっても素敵なパスをあげてくれて、「そう!そう!そう!」とわたしは大きくうなずきました。
今ならわかります。あの頃のわたしは「これがわたしのやりたいこと!」「これがわたし!」いうふうにバチーンと一発で気持ちよくハマるパズルのピースがあるはずだとどこかで思っていたんだろうなって。
いず美ちゃんがラジオのアンテナに例えて笑わせてくれたのですが、わたしがパズルのピースを探して迷走していたのは、「こっちかな?」「あっちかな?」と、実際にアンテナを動かして試してみる作業をしていたというだけ。
そして、アンテナの方向というのは、まるで神の啓示を受けたかのようにピカーンと「ここだ!」と衝撃的にわかるということはなく(そういう人もいるとは思いますが)、「なんか、この辺りかなぁ? 調子良さそうだからこの辺でしばらくやってみるか」なんてことを繰り返しているうちに、「あ、やっぱこの方向でよかったんだな」みたいな納得が40代になってやってくるのです。
もちろん、人によって違うとは思いますが、少なくともわたしはそうでした。そして、いず美ちゃんもそうだからこの話をしてくれたのだと思います。
残念ながら(?)、自分のアンテナの方向を見つけることは自分自身にしかできません。だから、孤独な作業です。
でも、わたしが30代のときに諸先輩と話せる場がもっとあったら孤独の質が違ったかも、と思うことはままあります。
女性たちが世代を超えて繋がって、互いに尊重しあいながら、それぞれの心のうちを安心して話すことができ、それぞれの人生から得たギフトを教えてもらうこともできる、そんな場を増やすことがSpirit of a Womanの望みの一つ。
そのためにYouTubeでは何ができるのかは試行錯誤中ですが、年齢や職業、結婚や子どもの有無にかかわらずいろんな女性が集まるようなチャンネルに育つといいなと思っています。
I am LOVE.