ライム病のクライアントさん

soul of pilates エンパワメント 思考・信念 Jul 04, 2024

ここ最近ライム病のクライアントさんをピラティスで見始めた。

 
 
 

遠い友人で知り合い程度の女性。

 
 
 

口数が少なく、なにを考えているかよく分からない様子が印象の女性だった。

 
 
 

彼女がピラティスをやりたいと思った理由は、彼女の友達が見る見るうちに自信を取り戻して強くなっている姿を見て

 

「なにをしてるのか?」と聞いたら、「いず美のピラティスを週に2回受けている」と聞いたのだという。

 
 
 

その友人の立ち姿だけではなく、あり方も変化をした、それがしかも3ヶ月でと聞いて

 

驚いて連絡をしたのだという。

 
 
 
 
 

さて、彼女の初めてのレッスン。

 
 
 

彼女は、20年前は世界をずっと旅行して瞑想や啓蒙活動をしていたという。

 
 
 

彼女の話を聞いてみれば、彼女と彼女のパートナーの本は、私の家にもあるし、まあかなり世界的に有名な人だったことがわかった。

 
 
 

そんな彼女は、ライム病に罹ったと同時に自分の人生が全てひっくり返ったと話してくれた。

 
 
 

ライム病とは、マダニに刺されて体に病原体が入り、かなりの疲労状態になることである。

 
 
 

彼女が私のところに来た時、20年もなにもできずに死んだように生きてきたと言っていた。

 
 
 

とにかく慢性疲労がひどい事がつらかったと話してくれた。

 
 
 
 
 
 
 

彼女の体を丁寧に見ながら、動きを教えていく。

 
 
 

体は震え始め、筋肉と神経が繋がろうと必死な場面はいくつもあり、

 

それが起きようとすると、彼女は涙を堪えている様子が見えた。

 
 
 
 
 

体を動かすことは、寝たきりだった彼女にとっては、とてもチャレンジだっただろう。

 
 
 
 
 

ただ、一つ気になることがあった。

 
 
 
 
 

「できない。」

 
 
 

「わからない。」

 
 
 

「私は、ダメだ。」

 
 
 

「ちゃんとやれていない」

 
 
 

元から口数が少ないのに、口をひらけばこの言葉のオンパレードだった。

 
 
 
 
 

最初の30分は、聞き流していた。

 
 
 

そう感じてるのだろうと。

 
 
 

でも、途中で私は、彼女に

 
 
 

「ちょっと静かにしてもらえます?」

 
 
 
 
 

と言った。

 
 
 
 
 

私の言葉に、びっくりしていた彼女。

 
 
 

「体はやろうとしてる。体は一生懸命に私の言葉を聞いてやろうとしてるのに

 

 あなたが言葉を発するたびに、

 
 
 

 なんかサイドブレーキを急に引かれたみたいになるの。

 
 
 

 それって体にとって安全じゃないから、やめて」

 
 
 
 
 

と。

 
 
 
 
 

「わたしの体はやろうとしてるの???」

 
 
 

というので、

 
 
 

「そう、体はいつもやろうとしてる。最善の方向へ行こうとチャレンジしてる。

 

 でもあなたの頭が、できないとか言うたびに、

 

 親の言うことをなんでも聞く子供みたいに、やめちゃうの。」

 
 
 
 
 

と伝えた。

 
 
 
 
 

それでも最後まで、小さな声で「できない」と言ってた。

 
 
 

きっと、この20年、やりたくても出来ない毎日だったんだと想像をする。

 

そして、この口癖が自分の一部になってしまったんだろう。

 
 
 

あんなに世界を飛び回っていたのに。あんなに色んなことが出来たのに。

 
 
 

出来なくなった。。。と言う事実は、彼女を出来ない人として扱うようにいつの間にかしてしまったんだろう。

 
 
 
 
 

だからと言って、そのままで言い訳はない。

 
 
 
 
 

そして、1回目のセッションは終わった月曜日。

 
 
 

木曜にもう一度来たいと言う。

 
 
 

「経済的に週2回行く余裕がない」と言っていたけど、心変わりをしたようだった。

 
 
 

お金なんて、人が想いが募ればどうとでもなると感じる。

 
 
 
 
 

そして、木曜日

 
 
 
 
 

何かが変わっていた。

 

彼女の雰囲気が変わっていた。

 
 
 

なんなんだろう?

 
 
 

そう思ってレッスンを始めると、一昨日まで、できなかった事ができている。

 
 
 

それ以上に口癖のように止まらなかった「できない。私なんかだめだ」の言葉が一切消えていた。

 
 
 
 
 

「ねえ、なにがあったの???あの不満ばかり言ってたあなたはどこに行ったの?」

 
 
 
 
 

そう言うと、「I don’t know. どこかへ行っちゃったわ」と笑っていった。

 
 
 
 
 

きっと瞑想なり啓蒙活動でしていたことを何か自分にしたんだろうなというのが私の予想。

 
 
 

「疲労はどう?家に帰ってぐったりしていない?」

 
 
 

そう聞くと

 
 
 

「ノン」と頭を振った。

 
 
 
 
 

そして

 

「あの日、あなたのところを出て駐車場に向かって歩くまで、何かが違ったの。

 

 

 

 見る景色も違うし、歩く感覚も違う。

 

 

 

 ああ、私が私の体にいるっていうか、仲良くしてるっていうか。

 
 
 

 言葉には出来ないけど、とにかく何かが違ったの。」

 
 
 

と言った。

 
 
 
 
 

彼女の3回目のレッスンが今日、ある。

 
 
 

その前に、一通の知らない人からのメッセージが私に入った。

 
 
 

「私の友人のピラティスの話を聞いて、あなたのレッスンを私も受けたいのだけど」

 
 
 

きっと、ライム病だと言ってた彼女の在り方の変化を見て、インスパイアされて連絡をくれたのだろう。

 
 
 
 
 
 
 

見ている私にとってもインスパイアリングな姿。

 
 
 

だからって、彼女が2回のレッスンで、何かすごい技とかが出来たわけじゃない。

 

やっていたことはベーシック。

 
 
 

ただただ、自分の人生に戻っていく事ができる、自分の人生を楽しむ事ができる場所にいるって

 

私は、すごくパワフルなんだと思う。

 
 
 

ジョセフピラティスが言っていた『Return To Life 』

 
 
 

自分の人生を自分らしく生きることを叶えるためにピラティスがある。

 
 
 

マインドをシフトすると体がシフトすることを見せてくれた彼女に今日はどんなセッションができるだろうか?

 
 
 

とても楽しみです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

I am LOVE.

 
 
 

追伸:

 

この夏、日本に帰国します。

 

1ヶ月後の8月3日東京にてキンハンクラスを開催です。ご興味がある方は是非!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 



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